それから二日後。
覚悟を決めた私は、午後から半休を取って梨華のいる産婦人科医院へと足を運んだ。
梨華が入院してからというもの、梨華の身の回りのことは全て秀哉がしていた。
入院に必要なものは私が用意したけれど、全部秀哉に運んでもらっていた。
それは正直、良い気分ではなかった。
愛する人が、自分の罪悪感から他の女性のお世話をしているのだから。
でも、それも今日で終わりにする。
私は意を決して、個室のドアをノックした。
「どうぞ」
中から聞こえる梨華の声。
私はゆっくりとドアを開けた。
「菜穂……」
驚いたように目を見開く梨華。
私はゆっくりと近づいて行って、ベッド横の丸椅子に腰を下ろした。
「久しぶりだね、梨華……」
あの悲しい出来事があって以来、梨華とは全く会わなかったから。
本当に久しぶりだ。
もともと細いのに、さらに痩せた気がする。
ノーメイクの梨華はなんだかひどく儚げで。
そんな彼女と戦うのは、正直気が引けるけど。
それでも言わなくちゃ。
そうすることが、私の正義だと思うから……。
覚悟を決めた私は、午後から半休を取って梨華のいる産婦人科医院へと足を運んだ。
梨華が入院してからというもの、梨華の身の回りのことは全て秀哉がしていた。
入院に必要なものは私が用意したけれど、全部秀哉に運んでもらっていた。
それは正直、良い気分ではなかった。
愛する人が、自分の罪悪感から他の女性のお世話をしているのだから。
でも、それも今日で終わりにする。
私は意を決して、個室のドアをノックした。
「どうぞ」
中から聞こえる梨華の声。
私はゆっくりとドアを開けた。
「菜穂……」
驚いたように目を見開く梨華。
私はゆっくりと近づいて行って、ベッド横の丸椅子に腰を下ろした。
「久しぶりだね、梨華……」
あの悲しい出来事があって以来、梨華とは全く会わなかったから。
本当に久しぶりだ。
もともと細いのに、さらに痩せた気がする。
ノーメイクの梨華はなんだかひどく儚げで。
そんな彼女と戦うのは、正直気が引けるけど。
それでも言わなくちゃ。
そうすることが、私の正義だと思うから……。