ユラユラと揺れる電車内。
いつもならせわしない月曜の朝も、この時間だと人もまばらで。
俺は、菜穂の部屋から自分の家へと帰っていた。
会社には、半休を取ると連絡をした。
土曜日に半日会社へ行っていて良かったと思った。
朝目が覚めたら、隣に菜穂が眠っていた。
俺の腕にぎゅっとしがみついたままで。
あぁ……、なんて可愛いんだろう。
俺のことが、本当に好きなんだな……。
そんな菜穂を見ていたら、俺は菜穂が寝ているのも構わずに唇にキスをしていた。
昨日の夜、あんなにしたのに……。
俺のキスで目覚めたお姫様は、ビックリしたような顔をしていたけど。
「良かった。夢じゃなかった……」
ホッとしたように微笑んで、俺のキスに応じてくれた。
あぁ、俺……。
本当に菜穂が好きだ。
こんなに菜穂が愛おしくて、全てが欲しいのに。
どうしてあの瞬間まで気づかなかったのか。
自分の鈍さに、悲しくなってくる。
でも、もうハッキリわかったから、絶対に言わないと……。
俺は梨華とは結婚できない。
菜穂のことが、好きだって……。
いつもならせわしない月曜の朝も、この時間だと人もまばらで。
俺は、菜穂の部屋から自分の家へと帰っていた。
会社には、半休を取ると連絡をした。
土曜日に半日会社へ行っていて良かったと思った。
朝目が覚めたら、隣に菜穂が眠っていた。
俺の腕にぎゅっとしがみついたままで。
あぁ……、なんて可愛いんだろう。
俺のことが、本当に好きなんだな……。
そんな菜穂を見ていたら、俺は菜穂が寝ているのも構わずに唇にキスをしていた。
昨日の夜、あんなにしたのに……。
俺のキスで目覚めたお姫様は、ビックリしたような顔をしていたけど。
「良かった。夢じゃなかった……」
ホッとしたように微笑んで、俺のキスに応じてくれた。
あぁ、俺……。
本当に菜穂が好きだ。
こんなに菜穂が愛おしくて、全てが欲しいのに。
どうしてあの瞬間まで気づかなかったのか。
自分の鈍さに、悲しくなってくる。
でも、もうハッキリわかったから、絶対に言わないと……。
俺は梨華とは結婚できない。
菜穂のことが、好きだって……。