秀哉が急に不安を感じ始めたのは、おそらく梨華からのメッセージのせいだろう。
実はさっき偶然見てしまった。
秀哉のスマホに映し出された梨華からのメッセージを。
そこには“会社の友達と一緒にいるなら、ビデオ通話で証拠を見せて”
そう書かれていた。
梨華は完全に気づいている。
秀哉が一緒にいるのは、女性だということに。
二人はまだ完全に別れていないから、私は秀哉の浮気相手という構図になってしまっていて。
秀哉は、そのことが気がかりなんだろう。
「だったら、家に帰る……?
今ならまだギリギリ終電に間に合うし……」
帰ってあげれば、ひとまず梨華の気持ちは落ち着くわけで。
その後のことは、またゆっくり考えて対策を練ればいい。
そう言ったら、今まで座っていた秀哉が急に立ち上がった。
そして私のそばに来て、私をギュッと抱きしめた。
「嫌だ、菜穂……。
菜穂と離れたくない……」
「秀哉……」
そう言ってもらえると、泣きたくなるくらいに嬉しいけど。
でも……。
「ごめんな、菜穂……。
本当はこうして抱きしめるのだって。
梨華とのことが片付いてからじゃなきゃダメなのに……」
そんなことを言う秀哉に、私もぎゅっとしがみついた。
「そうだね……。
本来はダメだけど……」
やっと思いが通じ合った私達は。
どうしたって離れ難い……。
実はさっき偶然見てしまった。
秀哉のスマホに映し出された梨華からのメッセージを。
そこには“会社の友達と一緒にいるなら、ビデオ通話で証拠を見せて”
そう書かれていた。
梨華は完全に気づいている。
秀哉が一緒にいるのは、女性だということに。
二人はまだ完全に別れていないから、私は秀哉の浮気相手という構図になってしまっていて。
秀哉は、そのことが気がかりなんだろう。
「だったら、家に帰る……?
今ならまだギリギリ終電に間に合うし……」
帰ってあげれば、ひとまず梨華の気持ちは落ち着くわけで。
その後のことは、またゆっくり考えて対策を練ればいい。
そう言ったら、今まで座っていた秀哉が急に立ち上がった。
そして私のそばに来て、私をギュッと抱きしめた。
「嫌だ、菜穂……。
菜穂と離れたくない……」
「秀哉……」
そう言ってもらえると、泣きたくなるくらいに嬉しいけど。
でも……。
「ごめんな、菜穂……。
本当はこうして抱きしめるのだって。
梨華とのことが片付いてからじゃなきゃダメなのに……」
そんなことを言う秀哉に、私もぎゅっとしがみついた。
「そうだね……。
本来はダメだけど……」
やっと思いが通じ合った私達は。
どうしたって離れ難い……。



