「もちろん、近いうちに話さないといけないけど。
今夜はまずいと思う。
これだけLINEを送って来るくらいだもの。
今、相当イライラしているはずだよ。
そこへ追い打ちをかけるような話をしたら、冷静に聞き入れてはくれないと思う……」
ますます激高して、話が変な方向へ行きかねない。
「そうだな。
確かに、菜穂の言う通りだな……。
今話したら、火に油を注ぐようなもんだよな。
とりあえず今夜は心配しないで早く寝るようにってメッセージしておくよ」
「ん……。じゃあ私もお風呂に入って来るね」
そう言って脱衣場に入った直後、胸がドキッとした。
だって……。
洗面台には、さっきコンビニで買った秀哉の歯ブラシが置かれていて。
脱衣カゴには、秀哉の下着や使ったタオルが入っていたから。
学生時代、秀哉を泊めたことは何度かあったけど。
その時は、友達も一緒だったから。
さすがに下着を脱衣カゴに入れたことはないし。
歯ブラシだって、自分のカバンに片付けていた。
だから、秀哉と二人きりで夜を過ごすのはこれが初めてなわけだ。
本来だったら飛び上がるくらい嬉しくて、浮かれているはずなのに。
梨華のことがあるから、どこか手放しでは喜べない私だった。
今夜はまずいと思う。
これだけLINEを送って来るくらいだもの。
今、相当イライラしているはずだよ。
そこへ追い打ちをかけるような話をしたら、冷静に聞き入れてはくれないと思う……」
ますます激高して、話が変な方向へ行きかねない。
「そうだな。
確かに、菜穂の言う通りだな……。
今話したら、火に油を注ぐようなもんだよな。
とりあえず今夜は心配しないで早く寝るようにってメッセージしておくよ」
「ん……。じゃあ私もお風呂に入って来るね」
そう言って脱衣場に入った直後、胸がドキッとした。
だって……。
洗面台には、さっきコンビニで買った秀哉の歯ブラシが置かれていて。
脱衣カゴには、秀哉の下着や使ったタオルが入っていたから。
学生時代、秀哉を泊めたことは何度かあったけど。
その時は、友達も一緒だったから。
さすがに下着を脱衣カゴに入れたことはないし。
歯ブラシだって、自分のカバンに片付けていた。
だから、秀哉と二人きりで夜を過ごすのはこれが初めてなわけだ。
本来だったら飛び上がるくらい嬉しくて、浮かれているはずなのに。
梨華のことがあるから、どこか手放しでは喜べない私だった。