「それじゃあ、菜穂の心はまだ……」
そう尋ねる秀哉に、私はコクンと頷いた。
「うん。私は今も、秀哉のことが好きだよ……」
往生際が悪いと言われそうだけど。
私の秀哉に対する思いは、そう簡単には消せやしない。
好きだと言われたら、なおさら……。
思いは大きくなっていく。
私の言葉を聞いた秀哉の瞳に一気に涙が溜まる。
そしてすかさず、私をぎゅっと抱きしめた。
「どうしよう。
すげー嬉しい……」
私も嬉しい……。
だって5年間の想いが、ようやく秀哉に届いたんだもの。
こんな嬉しいことってない。
だけど……。
「秀哉……。梨華とのことはどうする……?」
私の問いに、ピクッと腕が揺れる秀哉。
ただ黙って私を抱き締めるだけだ。
さっきもう手遅れだって言っていたくらいだもの。
きっと、複雑な状況になっているに違いない。
「秀哉。とりあえず、ここから出ようか。
ここね、そろそろみんな撤収するから」
私の言葉に、コクンと頷く秀哉。
私達は、ゆっくりと立ち上がった。
私はさっき落とした白い花を拾い集めて、花束を完成させた。
そんな私を見て、秀哉も花束をひとつ作っていた。
そして、二人で会場を後にした。
そう尋ねる秀哉に、私はコクンと頷いた。
「うん。私は今も、秀哉のことが好きだよ……」
往生際が悪いと言われそうだけど。
私の秀哉に対する思いは、そう簡単には消せやしない。
好きだと言われたら、なおさら……。
思いは大きくなっていく。
私の言葉を聞いた秀哉の瞳に一気に涙が溜まる。
そしてすかさず、私をぎゅっと抱きしめた。
「どうしよう。
すげー嬉しい……」
私も嬉しい……。
だって5年間の想いが、ようやく秀哉に届いたんだもの。
こんな嬉しいことってない。
だけど……。
「秀哉……。梨華とのことはどうする……?」
私の問いに、ピクッと腕が揺れる秀哉。
ただ黙って私を抱き締めるだけだ。
さっきもう手遅れだって言っていたくらいだもの。
きっと、複雑な状況になっているに違いない。
「秀哉。とりあえず、ここから出ようか。
ここね、そろそろみんな撤収するから」
私の言葉に、コクンと頷く秀哉。
私達は、ゆっくりと立ち上がった。
私はさっき落とした白い花を拾い集めて、花束を完成させた。
そんな私を見て、秀哉も花束をひとつ作っていた。
そして、二人で会場を後にした。



