その後も俺達は、終始和やかな雰囲気で食事をした。
結婚式の日取りも、俺達に全て任せると言ってくれたし。
俺の両親と梨華のご両親が顔合わせをしたら、自分達のタイミングでいつでも入籍していいと言ってくれた。
良かった……。
なんだかホッとして、すっかりリラックスしていたその時。
それまでにこやかだった梨華のお父さんが、急に真顔で俺の名前を呼んだ。
「秀哉君、一言だけどうしても言いたいことがあるんだが。
それを今、話してもいいかな」
「え……?」
俺に言いたいこと?
それって、何……?
「ちょっと、あなた?」
お父さんの腕に手を置いて、心配そうに声をかけるお母さん。
だけど、お父さんはそんなお母さんの言葉が聞こえていないかのように、俺のことを少し怖い顔で見ていた。
「梨華が秀哉君と結婚すること。
それは、とても嬉しく思っているよ。
秀哉君は大学を出ているし。
就職して真面目に仕事をして。
誰から見ても立派な青年だ。
だけどね……」
だけど……?
一体何なんだろう。
「古い人間だと思われるかもしれないが。
私はね、結婚前に子供を授かるというのが、昔から嫌いなんだよ。
だから梨華には、10代の頃からそれだけはやめてくれと何度も話していたんだ。
だけど結果的に、梨華は今で言うところの授かり婚になってしまって。
それが、やっぱりひどく腹立たしいんだよ」
結婚式の日取りも、俺達に全て任せると言ってくれたし。
俺の両親と梨華のご両親が顔合わせをしたら、自分達のタイミングでいつでも入籍していいと言ってくれた。
良かった……。
なんだかホッとして、すっかりリラックスしていたその時。
それまでにこやかだった梨華のお父さんが、急に真顔で俺の名前を呼んだ。
「秀哉君、一言だけどうしても言いたいことがあるんだが。
それを今、話してもいいかな」
「え……?」
俺に言いたいこと?
それって、何……?
「ちょっと、あなた?」
お父さんの腕に手を置いて、心配そうに声をかけるお母さん。
だけど、お父さんはそんなお母さんの言葉が聞こえていないかのように、俺のことを少し怖い顔で見ていた。
「梨華が秀哉君と結婚すること。
それは、とても嬉しく思っているよ。
秀哉君は大学を出ているし。
就職して真面目に仕事をして。
誰から見ても立派な青年だ。
だけどね……」
だけど……?
一体何なんだろう。
「古い人間だと思われるかもしれないが。
私はね、結婚前に子供を授かるというのが、昔から嫌いなんだよ。
だから梨華には、10代の頃からそれだけはやめてくれと何度も話していたんだ。
だけど結果的に、梨華は今で言うところの授かり婚になってしまって。
それが、やっぱりひどく腹立たしいんだよ」



