「どうしたんですか? こんなところで」
理由はわかっているけれど、あえて聞いてみた。
すると、彼はばつが悪そうに言った。
「菜穂を待ってる……」
菜穂、ね……。
気軽に呼び捨てにする感じが、なんだか憎らしい。
まるで、自分の所有物みたいに……。
「大学時代からの友達なのに、会社まで来ないと会えないんですか?」
わざといじわるに聞いてみれば、秀哉さんは悲しそうに頷いた。
「実は俺、菜穂にLINEをブロックされてるんだ。
グループLINEからも退会しちゃったし、誰も菜穂と連絡が取れなくて。
そんな菜穂に、郁未と守がワケがわからないって怒ってて。
このままじゃまずいって思ったから、部屋にも何度か行ってみたんだ。
だけど、いつ行っても菜穂は留守で。
だったら、職場に行くしかないと思って……」
へぇ……。
菜穂さんの部屋まで行ったんだ。
僕は彼女がどこに住んでいるのか知らないのに、この人は知っているんだね。
部屋に入ったこともあるのかな。
きっと、あるよね。
大学時代からの付き合いだし、好きな人なんだから……。
「崎田君、菜穂はまだ仕事中? 入れ違ってたらどうしようって、ちょっと心配なんだけど……」
思わず、大きなため息が漏れた。
この人って、本当に……。
「菜穂さんなら、ここにはいませんよ……」
「えっ、もう帰った?」
焦る秀哉さんに、僕は首を横に振った。
「菜穂さん。
今、入院してるから……」
理由はわかっているけれど、あえて聞いてみた。
すると、彼はばつが悪そうに言った。
「菜穂を待ってる……」
菜穂、ね……。
気軽に呼び捨てにする感じが、なんだか憎らしい。
まるで、自分の所有物みたいに……。
「大学時代からの友達なのに、会社まで来ないと会えないんですか?」
わざといじわるに聞いてみれば、秀哉さんは悲しそうに頷いた。
「実は俺、菜穂にLINEをブロックされてるんだ。
グループLINEからも退会しちゃったし、誰も菜穂と連絡が取れなくて。
そんな菜穂に、郁未と守がワケがわからないって怒ってて。
このままじゃまずいって思ったから、部屋にも何度か行ってみたんだ。
だけど、いつ行っても菜穂は留守で。
だったら、職場に行くしかないと思って……」
へぇ……。
菜穂さんの部屋まで行ったんだ。
僕は彼女がどこに住んでいるのか知らないのに、この人は知っているんだね。
部屋に入ったこともあるのかな。
きっと、あるよね。
大学時代からの付き合いだし、好きな人なんだから……。
「崎田君、菜穂はまだ仕事中? 入れ違ってたらどうしようって、ちょっと心配なんだけど……」
思わず、大きなため息が漏れた。
この人って、本当に……。
「菜穂さんなら、ここにはいませんよ……」
「えっ、もう帰った?」
焦る秀哉さんに、僕は首を横に振った。
「菜穂さん。
今、入院してるから……」



