「由真は昔から僕には甘えっぱなしだからね。そういうところが僕は好きなんだけど。
さくらちゃんは少し人に甘えなさすぎだよ。女の子は少し甘えるくらいの方がちょうどいいよ」
「はぁ…なんか性分っていうか…。元々そういう性格なんですよね…」
「それにしても花の数がすごいね」
「あ!そうなんです!プレゼントでほしい物がなくて…それなら花を贈ってほしいってお客さんたちに言ってたから。
花は昔から好きなんですけど、まぁ…見栄ってのも正直あるんですけど」
わたしの言葉に、意外そうに小笠原は目を丸くした。
「意外だな、君にも見栄なんてあるんだ」
「そりゃーありますよ!この仕事をしてたら花の数でどれだけお客さんを持ってるかって証明にもなるし
すっごく下らない事だと思うけど、あたしってきっと小笠原さんが思ってる以上に卑しいところがあるって思ってます…」
その言葉に、やっぱり小笠原は大きな声を上げて笑った。
嫌な感じはしない。実に爽やかな笑顔だった。
「いいよ、人間らしくて。そうやって素直に自分を見つめられるって素敵な事だよね。僕も花が好きなんだ」
「あぁ、好きそうですね!小笠原さんロマンチストですもんね!」
「花束なんだけど、あのローザ・ヴァンデラは見事なもんだね」
小笠原の言葉に、どきりとした。
スタンドの花の中で、花束なのにどれよりも目立っていた。
去年のブルーローズだってそうだった。あの人はいつだって小さくたって、誰よりも目立ってしまう星のもとに生まれたのかと疑ってしまう程、鮮やかにお店を彩っていた。
さくらちゃんは少し人に甘えなさすぎだよ。女の子は少し甘えるくらいの方がちょうどいいよ」
「はぁ…なんか性分っていうか…。元々そういう性格なんですよね…」
「それにしても花の数がすごいね」
「あ!そうなんです!プレゼントでほしい物がなくて…それなら花を贈ってほしいってお客さんたちに言ってたから。
花は昔から好きなんですけど、まぁ…見栄ってのも正直あるんですけど」
わたしの言葉に、意外そうに小笠原は目を丸くした。
「意外だな、君にも見栄なんてあるんだ」
「そりゃーありますよ!この仕事をしてたら花の数でどれだけお客さんを持ってるかって証明にもなるし
すっごく下らない事だと思うけど、あたしってきっと小笠原さんが思ってる以上に卑しいところがあるって思ってます…」
その言葉に、やっぱり小笠原は大きな声を上げて笑った。
嫌な感じはしない。実に爽やかな笑顔だった。
「いいよ、人間らしくて。そうやって素直に自分を見つめられるって素敵な事だよね。僕も花が好きなんだ」
「あぁ、好きそうですね!小笠原さんロマンチストですもんね!」
「花束なんだけど、あのローザ・ヴァンデラは見事なもんだね」
小笠原の言葉に、どきりとした。
スタンドの花の中で、花束なのにどれよりも目立っていた。
去年のブルーローズだってそうだった。あの人はいつだって小さくたって、誰よりも目立ってしまう星のもとに生まれたのかと疑ってしまう程、鮮やかにお店を彩っていた。



