「だからーさくらさんも乗っかっちゃえば良かったのに…」
「無理!性に合わないから!」
「もったいないなぁ…。
でもね、ネットで検索すると
伝説のキャバ嬢の話題にさくらさんが出てたぁ!!
ほとんどメディアに露出していないのに数々の伝説を作った人だって!!」
「ネットは話を盛るからね!
あたしなんて普通だから!」
「普通の人間じゃあ、七色グループから2人目のママなんて産まれませんよぉ~だ!
まぁ私生活は駄目駄目なママだけどさぁ~」
「それは否定出来ないわ…」
「さくらさんって男運ないってか…変な男ばっかりにつかまるしさぁ…。
前の男は詐欺師でしたっけ?!」
「違うよぉ!!ネットで怪しい仕事はしてたけど…」
「詐欺師に引っかかったり、売れない芸術家と付き合ってみたり…
さくらさんって男の趣味は夢見がちだからなぁ~…なんてたって好きなタイプ、王子様みたいな人だから!」
「ロマンチストな男が好きなの!!」
「だから変なのに騙されんですって!」
美月の言葉は、否定出来ない。



