「元木さん、今日はありがとうございます。
それにあんな立派なお花まで」
「いいんだよいいんだよ!それより誕生日おめでとう!ささ、座って飲んで!!」
「ちょっとぉ~!元木さん!こんな早くから飲ませてさくらを潰すつもり~っ?!
今日は元木さんが飲んじゃえー!!一気一気」
相変わらず雪菜は元気で、シャンパングラスを無理やり元木に持たせてコールで煽る。
「雪菜さんもありがとうございます…。
今日来るなんて聞いてなかったから」
「サプライズだよーーっ!
さくらーっ!久しぶりな感じだよねっ!元気そうで良かったぁ~!」
「はい、元気です!雪菜さんも相変わらずって感じで……」
「しょーじきさくらがいなくなってONE暇になったって感じー!
元木さんもさくらがいないと寂しいって言うしさぁ!
それに菫さんがちょ~怖いのぉぉ!!あれは絶対あたしを敵視してるねっ!」
「高橋くんから上手くやってるって聞いてますよ?
案外仲いいんだって!」
「あぁ…まぁ前にうちにいたナンバー1さんよりは扱いやすいって感じ?」
雪菜が横目でちらりとゆりの方を見る。
ゆりが眉をぴくりと動かし、雪菜を睨みつける。



