「はるなちゃんおはようっ!
おつかれさまですっ!」
「おつかれさまですって嫌味な女ねぇ~!
出勤早々あんたのお客さんのヘルプ周りばっかりさせられちゃってたいへ~ん!
まぁ深海さんが嬉しそうだからいいけどさぁ~!」
「ありがとう!!
はるなちゃんがいてくれるお陰で助かってるよ!」
「だからあんたって嫌味が通じない女でほんっと嫌になるわ…。
いまさっき浅井さんが来たところで、さくらとあたしW指名してるからあたしは浅井さんの席でのんびりさせてもらうわ!」
「お願いします!」
「んじゃ、のちほどね!」
はるなは黒服に連れられて、浅井の卓へと向かっていった。
すぐに深海がやってきて、指名の被りを教えてくれた。
嬉しい事に、フロアを埋め尽くすお客さんがほぼ自分のお客さんで嬉しい気持ちでいっぱいになる。
シーズンズはONEとは訳が違う。
ONEはこの辺でも1番の大箱だったけれど、シーズンズはどちらかと言えば小さいお店。
お客さんが一気に来ても、お店に入れない事が予想出来た。
だから出来るだけ時間が被らないように自分で調整したつもり。
それでも何組かお店に入れなくて、帰してしまった。



