世界1有名なお花。
けれどわたしが嫌いだって言うから、それをバースデーで贈る人はいない。
…ただひとりを除いて
その様子に気づいたのか、深海がわたしへ声をかける。
「お花はこれからもっと沢山届くと思うよ」
「そうだねっ!何かお花屋さんみたいでやっぱり誕生日は嬉しいもんだなぁ~!!
じゃあ、あたし同伴行ってきますねっ!」
花のアーチをくぐり、シーズンズを一旦後にしようとした時深海に引き止められる。
「さくらっ!」
「何?」
くるりと振り返ると、深海は優し気な顔で微笑んでいた。
「いつかさくらに、さくらって源氏名を許した事を後悔してるって言ったよな。
でも今は感謝してる。
シーズンズに戻ってきてくれてありがとう」
深海へ微笑み返し、陽の沈んでいく空を見つめながら歩きだした。
同伴からお店へ向かうと、さっきのお花のアーチがもっと大きくなっていた。
真っ白い花の数々が、雪の花のよう。
なんて幸福な事なのだろう。素直にそう思える。
けれどわたしが嫌いだって言うから、それをバースデーで贈る人はいない。
…ただひとりを除いて
その様子に気づいたのか、深海がわたしへ声をかける。
「お花はこれからもっと沢山届くと思うよ」
「そうだねっ!何かお花屋さんみたいでやっぱり誕生日は嬉しいもんだなぁ~!!
じゃあ、あたし同伴行ってきますねっ!」
花のアーチをくぐり、シーズンズを一旦後にしようとした時深海に引き止められる。
「さくらっ!」
「何?」
くるりと振り返ると、深海は優し気な顔で微笑んでいた。
「いつかさくらに、さくらって源氏名を許した事を後悔してるって言ったよな。
でも今は感謝してる。
シーズンズに戻ってきてくれてありがとう」
深海へ微笑み返し、陽の沈んでいく空を見つめながら歩きだした。
同伴からお店へ向かうと、さっきのお花のアーチがもっと大きくなっていた。
真っ白い花の数々が、雪の花のよう。
なんて幸福な事なのだろう。素直にそう思える。



