「あ、ゆりさんからお花届いてる」
「すっげー1番でけぇな…」
さくらさんへ、お誕生日おめでとう。
皐月・蒼井 ゆり
そう書かれたスタンド花は真っ白なゆりの花で彩られていた。
「何か、ゆりさんらしい……」
「さくらの誕生日だっつのに自分の主張が激しいな、ゆりは…」
「まぁそれがゆりさんの良いところでもあるよねっ!
今日は小笠原さんと同伴で来てくれるって言ってたよ!」
「まぁ…仲良さそうで何より…」
「仲良くなんかないね!
こうやってゆりさんがお店に来る日は出勤前から酔っぱらってあたしにぐちぐち言う日って決まってんだから!」
「それが仲良しって言うんだろう。
トリガーや、由真さんたちからも届いてるよ
あとゆいさんと凛さんからも」
「あっ!美優ちゃんからも届いてる!!
今日久保さんと一緒にお店に来てくれるって言ってたから楽しみだよ!!」
「お、俺も美優に会うのは久しぶりだ。嬉しいねぇ」
お客さんと、いつもお世話になってる人々からの祝福。
わたしだってキャバ嬢の端くれだから、自分のバースデーに見栄だってある。
きっとこの仕事をしていく上で誰もが持っている感情なんじゃないかな?
派手に飾られたお花の中で、それを何度も見渡して
また、探してしまう。



