【完】さつきあめ〜2nd〜


「あれぇ~?あたしさくらに言ってなかったっけ??
あたし久保ちゃんと付き合ってるの!!」

「え?!!!」

驚いたのはわたしだけじゃなくて、はるなと綾乃も同様だった。

「えぇーーーーーー?!あんたいつの間に!」そう店内に響き渡るような大きな声で叫んだのははるなだった。

「水商売あがってからだけど~!」

「お似合いかもね」

綾乃がそう呟いた。
参ったなーと頭をかきながら久保は照れくさそうに笑っていて、それに合わせて美優も同じ顔で笑っていた。
そんなふたりを見て、綾乃と同じくお似合いだなぁとぼんやりと思ってしまった。
久保は普通のサラリーマン。特別お金を持っているわけではないし、特別イケメンというわけでもない。でも隣に並ぶふたりは本当に幸せそうで、誰から見てもお似合いに見えた。

沢山の人と出会いがある世界だけど、キャバ嬢って恋愛をする場がすごく少なくて
結果的にお店の黒服やお客さんと恋に落ちるキャバ嬢は多い。
その中でも沢山のお客さんと出会いがあるから、その中から見極めていくのって物凄く大変だ。
美優は久保を選んだ。そしてすごく幸せそうな今があって、それはわたしから見ても嬉しい事だ。