「小笠原さんはONEには来ないと言っていました……」
「えぇ、ゆりも指名してるからね。
あなたを指名しても、ゆりを指名しても、どっちも辛い事ね。
小笠原さんって優しい人だから……」
「はい……あたしもそんな小笠原さんが好きです。
正直そういう結論を出すと思ってましたし、あたし、小笠原さんを尊敬してるんです」
「まぁあたしも時間はないけど出来る事はするから。それに高橋くんから聞いたけど、さくらちゃんえらく頑張ってるみたいじゃない!!
売り上げも事務所で見てるけどびっくりしちゃったわ!!
まぁあなたは大きな舞台でより花開くキャバ嬢だとは思っていたけどね。沢村もよく言ってたわ。さくらさんは双葉よりONEの方が向いてるんじゃないかって」
「沢村さんが……」
「沢村、応援してるわよ。
お店にいけないのが残念だって。でも頑張ってって伝えてって言ってたわよ…」
「…ありがとうございます。双葉も忙しいと思うのにこんな勝手な事決めちゃって…」
「ほんとよ!さくらちゃんには双葉の顔になってもらうつもりだったんだけどね!」
「ほんとすいません……」
「まぁいいわよ。ONEは期間限定だし双葉はいつだってあなたを受け入れるわよ。
レイもお店に来たいって騒いでいたけど、この忙しい時期にあたしとレイが抜けるわけいかないからね」
「あ!レイさんのお客さん沢山あたし指名で来てくれてるんですよ!
全部終わったらお礼しなくちゃ!!」



