「いまがここって時だろ?!
さくら、お前には大分世話になった気がする。
俺に出来る事はこんな事くらいだけど、少しくらいはお前に貢献させろ」
少し怒った口調で言ったけれど、涼のぶっきらぼうな優しさは十分すぎるほど伝わってきた。
「すいませ~ん!アルマンドとぉ~
ドンペリ3本持ってきてくださ~い!」
「遥さんまで!」
「さくらちゃん、たまにはかっこつけさせてよ!
ゆりちゃんとの勝負の事は涼から聞いてるよ。
うちは七色グループのキャストにも、宮沢さんにもお世話になってるし、七色には潰れてもほしくないからね」
「遥さん………」
「さー、さくらちゃん指名まわっておいで。こっちは勝手にやってるから。ヘルプの子もいらないよ!
今日俺たちはふたりで楽しく飲むためにここにきてるから」
「そんなわけには……」
「さっき、凛ちゃんにも久しぶりに会ったよ」
「凛さん?!」
これまた思わぬ客だった。
凛とはTHREE以来会っていないのだから。
そうだ、トリガーは凛に教えてもらったお店だった。



