【完】さつきあめ〜2nd〜


「だからって…それは美月ちゃんが子供をちゃんと育てられるかとは関係ないじゃない…」

「いや、分かるね。
あいつも金が全てって生きてきたんだから。
ガキが出来たから産みたいっつーのは女の生まれ持った母性って奴かもしれないけど
あいつはそんな馬鹿みたいな一時的な感情にただ流されてるだけだ。産んだ後に後悔するに違いない。
どーせ産まなきゃ良かったとか言って、産む前の感情なんて忘れて、結局自分の親と同じ事をするんだ……」

「しない!!」

「あんたさぁ…ほんっとウザいよね。
自分だけの価値観の中でしか物事をはかれなくて、自分だけが正しいと思っちゃってるんでしょ?
平和に生きてきて、幸せしか知らない人間の特徴って奴だよね。
君みたいな子に美月の何が分かるって言うんだ。君と比べれば、俺の方が相当美月を理解してると思うけど?」

「確かにあたしには美月ちゃんの気持ちやあなたの気持ちなんか分かんないよ。
あなたの言う通り自分の物事の中の価値観ではかってるのかもしれない…。子供が生まれたら親は当たり前にその子を愛するなんて間違いかもしれない…。
でも……普通の家庭に育ってきたって虐待する人はいる。それならその逆だっていてもおかしくないよ…。
たとえ自分の育ってきた環境が恵まれていなくたって、立派に子供を育てられる人はいます……。
そんなのやって見なければ分からない…」

「あんたさぁ…ほんと美月の事知らないんだなぁ。

あいつは中学時代から汚ねぇ親父に金貰って生きてきたような奴だぞ?
そんな汚い人間に育てられる子供も身にもなってやれよ」