「止めてよ!あなたにだって関係ないじゃない!
それに…この子は宮沢さんの子供じゃないもん!今日だってあたしの心配してくれて相談に乗ってくれてただけなんだから!」

「何?一体何なの?何で2人の話食い違ってんの?全然意味わかんねぇんだけど」

「光には関係ねぇよ。
こいつの腹の中の子供は俺の子供だってのは事実だって事」

「だから何であんたはそんな状況で夕陽と付き合ってるんだよ!」

「違うの!!あたしと宮沢さんがそういう風になったのってさくらさんと宮沢さんが付き合う前だもん!
…それに本当にこの子は宮沢さんの子供じゃないから!」

「美月…もういいって…。
俺の子じゃねぇ可能性がゼロじゃねぇんなら、それはもう俺の子供なんだって。
だから光俺を責めるのは構わねぇけど、こいつは関係ねぇ事だから」

「関係ねぇって…。じゃあ夕陽の気持ちはどうなるんだ…」

わたしはいつだって自分の事ばかり。
なのに、周りはいつだって自分の事よりもわたしの事を考えてくれている。
朝日の顔が見れない。光の胸に顔を埋めているわたしを見て、何を思うのだろう。
けれど、美月を庇う朝日を見たくなくて。美月のお腹の中にいる子供を自分の子供だと言う朝日を直視するのが怖くて、肝心なところで目を瞑ってばかりいるんだ。

光にだけは頼りたくないって思っていたのに
それが1番朝日を傷つけるって分かっていたのに。