ソファーから立ち上がり、朝日は光の肩を掴んだ。
その表情に怒りがあらわになっている。自分勝手な人。この状況でまだ、自分勝手に自分の感情を振りかざせるのだから。
でも、そんなところが好きだった。
真っ直ぐな人だったと思う。少なくとも、わたしなんかよりはずっと。
朝日に掴まれた腕を、光は掴み返して、睨みつける。
この場所の中心にいるのは自分であるはずなのに、どこか遠くでその光景を見ている感じ。自分の感情だけどこかに置き去りにされているような感覚。
全く他人事のようにその光景を見つめる。
「どういうつもり、はこっちの台詞なんですけど?
この女何?あんた夕陽と付き合ってるんでしょ?何他の女家に連れ込んでるの?」
「は?お前には関係ねぇ話だよ!
つぅか何でお前らが一緒にいるんだよ!さくらはずっと連絡してるのに連絡つかねぇし!
お前と一緒にいたのかよ!!」
「夕陽は理由話さなかったけど、この状況見て何となく理由はわかったわ!
昨日はずっと夕陽とずっと一緒にいたけど、ご心配なく。
あんたが思ってるような事は全くねぇから。
まぁこいつがそんな女じゃねぇって事はあんたが1番良く分かってるんじゃねぇの?
それともいつかみたいに、自分が愛した女さえも信じられねぇか?」
「…何があったとかなかったとかじゃねぇ。
お前と一緒にいるっていうのが気にくわねぇんだよ!」



