【完】さつきあめ〜2nd〜


「夕陽にすごく似合いそうな服がいっぱい売ってるお店見つけたんだ!」

そう言って光が連れてきてくれたお店は、リーズナブルな値段の若い子向けのショップだった。
高級ブランドのお店にでも連れていかれたらどうしようと思っていたけど、あんまり高いところだと遠慮するだろ?とまるで心でも読まれたみたいに言われた。
光は色々な服を手に取って、白いワンピースと靴を買ってくれた。
そう言えば昔、光にわたしは白が1番似合うと言われたのを思い出した。
それから私服でも仕事のワンピースでも、わたしは好んで白を着るようにしている。
実際に白が1番似合うと皆にも言われるからだ。

「やっぱり夕陽は白が1番似合うよ」

「光昔もそう言ってくれたよね」

「そうだっけ~?」

「あ、忘れてる!!」

「あはは、忘れてないよ!昔から白が1番似合うって思ってた~!
俺は水色が似合うって言ってくれたよね!」

「うん!光はこの空みたいな柔らかい水色が1番似合うと思う!」

そう言ったら、本当に空みたいに爽やかに笑うんだ。
やっぱり光はお昼の空が似合う人だよ。
どこまでも澄んでいて、どこまでも透き通っている。わたしにとって、光ってそういう存在だった。眩しい、人だった。