「いやいや俺はそういうのしないよ!!
それに美月が指名してたのうちのナンバー1さんだし。さくらちゃんも会った事あるだろ?あの南さんと来てた」
「あ!!!蓮さん?!」
女の人のように綺麗な顔をした、SKYのナンバー1ホスト。
朝日とはタイプが余りにも違いすぎる。 ますます美月の好きなタイプが分からなくなる。
「そうそう蓮さん!まぁ蓮さんにはそういった女沢山いるけど
結構美月の事はお気に入りで、最近まで関係続いてたんじゃねぇかなーって思う。
美月が双葉で仕事するずっと前からの付き合いだしさ」
それは美月が18歳になる前からって事だ。けれど何ら不思議はない。
18になる前から年齢を誤魔化して風俗で働いていた美月の事だ。ホストと付き合っていたって、今更驚きもしない。
「そうなんだ………」
「拓也くーん!さくらに手ぇ出そうとしたって無駄だよ~!さくらはいま幸せいっぱいなんだから~!」
わたしたちの話に割って入ってきたのがレイで
拓也は小さく笑ってわたしの顔を覗きこんできた。
「例のケーキの男と上手くいったんだ?」
「まぁ………」
「いいねぇ~さくらちゃんの彼氏なんて幸せいっぱいだな」
「そんな事ないですよ…。あたし、ちゃんと男の人と付き合うの初めてだし
恋愛自体初心者みたいなところあるから、相手にとっては嫌なところたくさんあるだろうし…」



