「会長!おつかれ!」
レイは朝日を見て元気良くそう言ったが、わたしの体は硬直したまま動けずにいた。
「おう、レイ。売り上げ下がってんぞ」
「先月はレイの太客の岩手さんが海外出張だったんでぇ~す!
久しぶりに双葉に来たかと思ったら説教なんて無いよ~!
それより会長、あの新人さんにえらく気に入られてるみたいじゃん」
「知らねーよ、誰だ」
「誰だって、さっき仲良さそうに話してた美月だよ!
いつから女の趣味が悪くなったんですかぁ~?」
「あいつとは別にそんなんじゃねぇよ。妙に馴れ馴れしくて参る」
口をへの字に曲げて、レイにそう言う朝日。
でも…約束してたんでしょ?ナンバー1になったらご飯に連れて行くって。
わたしの知ってる朝日は、嫌いな女にはどこまでも冷たくて、はっきりしてる男だった。本当に美月が嫌なら、朝日の性格だったら無視してるはずだから。
言葉に出来ない想いばかり、募っていくだけ。何も言わずに、朝日を睨みつけていた。
レイは朝日を見て元気良くそう言ったが、わたしの体は硬直したまま動けずにいた。
「おう、レイ。売り上げ下がってんぞ」
「先月はレイの太客の岩手さんが海外出張だったんでぇ~す!
久しぶりに双葉に来たかと思ったら説教なんて無いよ~!
それより会長、あの新人さんにえらく気に入られてるみたいじゃん」
「知らねーよ、誰だ」
「誰だって、さっき仲良さそうに話してた美月だよ!
いつから女の趣味が悪くなったんですかぁ~?」
「あいつとは別にそんなんじゃねぇよ。妙に馴れ馴れしくて参る」
口をへの字に曲げて、レイにそう言う朝日。
でも…約束してたんでしょ?ナンバー1になったらご飯に連れて行くって。
わたしの知ってる朝日は、嫌いな女にはどこまでも冷たくて、はっきりしてる男だった。本当に美月が嫌なら、朝日の性格だったら無視してるはずだから。
言葉に出来ない想いばかり、募っていくだけ。何も言わずに、朝日を睨みつけていた。



