「美月ちゃんって綺麗だよね~…」

「うん、綺麗な子だよね。18歳には見えないですよね」

更衣室から出て、レイが言った。その言葉にはわたしも同感だった。

「でもクソ生意気っみたいな?」

レイが舌を出して、悪戯っ子ぽく笑った。

「ん~…」

レイの言葉に曖昧な返事を返す。

「何か新人の中ではずば抜けてるけど
お客さんと女の子に対する態度違いすぎるし、ああいうの絶対問題起こすタイプだからね~!
長年の水商売の勘でわかるんだよね~!うちらの事影でババァって馬鹿にしてるらしいし、お客さんの前ではぶりっこしてても、絶対性格悪いんだって~!
はぁ~…ああいう美人で今まで男は全部わたしに惚れてきました~ってタイプの女の子苦手だわ~…。
絶対負けず嫌いで、プライド高いからね~」

「レイさん…言い過ぎ…」

「だって!あいつ、この間あたしにレイさん程度の容姿でもナンバーに入れるんですねって小馬鹿にして笑ってきたんだから!むかつく~!ちょっと綺麗だと思ってさ…。まぁこれ僻みだけど」

「まぁまぁ、まだ若いから怖いもの知らずって事で」

「さくらちゃんが18歳の時はあんなに生意気じゃなかったもん!」