若くて怖いもの知らず。もしかして2年前のわたしもそうだったかもしれない。
そしてその3人の女の子の中で、1人だけ苦手な女の子が居た。
「あぁー!さくらさんとレイさんちぃーっす!」
「おはよぉ!!愛ちゃん!ちぃーっすじゃないでしょー!!おはようございますだろー!!」
出勤して更衣室に入って、ヤンキーっぽい挨拶をしてきたのが愛。
少しだけぽっちゃりとしていて愛嬌があって、何というか物怖じをしないタイプの女の子だ。
レギュラーではない。昼は昼で仕事をしている、バイトの女の子だ。
「はいはーい、うわぁ!さくらさんのワンピース素敵っすねぇ~!!今日撮影だったんですよね?!
すっげぇ大人って感じ」
「愛ちゃん、ありがとう」
「あたしもさくらさんみたいに色気のあるワンピ似合う女になりたいっすわ~!
その前に痩せろって話ですけどね~!あはは~!!」
「愛ちゃんは今のままで十分可愛いよ」
わたしが言うと、嬉しい!と言いながら人懐っこい笑顔を見せる。
そんな愛の横で、鏡に向かって真剣な顔をしているのが、るなだ。余りにも真剣に自分の顔を見ている。そんなるなに話をかけたのがレイだ。



