美優が扉を開くと、フロアへ続く道のりに色とりどりのお花が飾られていた。
鼻先をツンと掠める花の匂い。
美優はそれを見るなり「うわぁ…」と嬉しそうな声を上げる。
そしてわたしの方へと振り返ると、お店を彩る花よりも可愛らしくふわっと微笑んだ。
「誕生日でも、こんなにお花貰った事ないよ!!嬉しい!!」
最初はバイトだったけど、後からレギュラーでほぼ毎日お店に出勤していた美優。
性格は可愛らしくて、頑張り屋。バイトの時は、皆のヘルプについている方が楽だから~と言っていたけど、元々人気の出る性格と容姿をしていた彼女は、レギュラーになってから相当努力をしていたように思う。
その証明が飾り切れないほどの色とりどりの花たちだ。
「いらっしゃいませ」
お花を見ていたわたしたちの前に現れたのは、高橋だった。
懐かしい。懐かしい顔のはずだったが…。
「え?!高橋くん?!」
思わず声を張り上げてしまったのは、ずっとスキンヘアだった高橋の髪が伸びていた事で
「髪がある…」
ぽろりと出た言葉に、高橋は思わず笑った。
「なんだそれ、久しぶりに再会した第一声がそれかよ。
そういうお前はいつの間にか髪がなくなってやんの」
「いや、なんかほんとごめんなさい…。
突然いなくなって困ったよね…。」
「あぁ、お前がいなくなってTHREEの売り上げは下がるわ、ほんとーに大変だったんだからな」
鼻先をツンと掠める花の匂い。
美優はそれを見るなり「うわぁ…」と嬉しそうな声を上げる。
そしてわたしの方へと振り返ると、お店を彩る花よりも可愛らしくふわっと微笑んだ。
「誕生日でも、こんなにお花貰った事ないよ!!嬉しい!!」
最初はバイトだったけど、後からレギュラーでほぼ毎日お店に出勤していた美優。
性格は可愛らしくて、頑張り屋。バイトの時は、皆のヘルプについている方が楽だから~と言っていたけど、元々人気の出る性格と容姿をしていた彼女は、レギュラーになってから相当努力をしていたように思う。
その証明が飾り切れないほどの色とりどりの花たちだ。
「いらっしゃいませ」
お花を見ていたわたしたちの前に現れたのは、高橋だった。
懐かしい。懐かしい顔のはずだったが…。
「え?!高橋くん?!」
思わず声を張り上げてしまったのは、ずっとスキンヘアだった高橋の髪が伸びていた事で
「髪がある…」
ぽろりと出た言葉に、高橋は思わず笑った。
「なんだそれ、久しぶりに再会した第一声がそれかよ。
そういうお前はいつの間にか髪がなくなってやんの」
「いや、なんかほんとごめんなさい…。
突然いなくなって困ったよね…。」
「あぁ、お前がいなくなってTHREEの売り上げは下がるわ、ほんとーに大変だったんだからな」



