私がピンときていないことが伝わったのか、一ノ瀬くんは少し考えこう続けた。
「プールとか温泉で、小6になっても女の更衣室や女風呂に入ってる男がいるか?」
「そ…それは」
「いたらギョッとすんじゃねーの?」
「うー……。する、かも」
春陽くんは小柄だから気にならないかもしれないけど、小学6年生ならけっこう背も大きくなってるだろうし、よく考えれば来年には中学生になる。
冷静に考えばそうなんだけど、でも……そうは言っても、春陽くんだよ?
穢れのない天使によこしまな気持ちなんてあるわけないんだから、一緒にお風呂に入るくらい問題ないと思うんだけどなあ。
「それにお前と春陽は兄弟じゃない。いまは一時的に家族だけど、赤の他人だろ。家族以外の異性と風呂に入るなんて、春陽の教育上もよろしくない」
「あ……! そ、そっか。それは……うん。そうかもしれないね」


