君の笑顔は、俺が絶対守るから。


改めて一ノ瀬家のみんなに頭を下げると、笑顔でよろしくと言ってもらえた。

まあ、長男だけは相変わらずクールな顔をしていたけど。


そのあと着替えに、二階の客間に入った。

普段は使われていないらしく、来客用の布団とテーブルがあるくらいのシンプルな部屋だけど、一ヶ月生活するには充分だ。

小さなクローゼットもあって不便はないし、窓の外には小さなベランダがあり、日当たりもいい。

ひとりになれる空間があるというだけで、本当にありがたい。


着替えて下に行くと、階段下で春陽くんがそわそわした様子で待っていた。


「梓おねえちゃん、お母さんがおやつにマフィン焼いたって! 一緒に食べよ!」

「わあ、マフィン? そういえば甘い匂いがしてたもんね。嬉しいなあ」

「おやつもご飯もおねえちゃんと一緒に食べられるの、僕も嬉しい! 他にも一緒にゲームやったり、一緒に寝たりしたいなあ」