君の笑顔は、俺が絶対守るから。


ああ、なるほど。

学校の最寄り駅で合流しなかったのは、周りにバレないためか。


うちの学校の生徒で他に、この駅を使う人はいないのかな。

周りを気にしてみたけれど、同じ制服は他に見当たらなかった。


あれ、でも確か、森姉妹と中学が一緒なんじゃなかったっけ?

あのふたりは電車通学じゃないのかな。

あとでそれとなく聞いてみよう。


一ノ瀬くんは駅を出て家に向かう道すがら、コンビニや銀行、本屋さんやレンタルショップの場所など、色々と教えてくれた。


さっそくひとつ、彼の良いところを見つけた。

意外と面倒見がいいんだ。


「1回で覚えろよ。迷子で警察行くとか、恥ずかしいことにならないようにな」


だーかーらー! 言い方!


せっかく見直しかけていたのに。

言い方さえもっとどうにかなれば、普通にいい人って思えそうな気がしないでもないんだけど。


嫌いから好きになる道のりは遠そうだ。