優しい小鳥の微笑みに、また胸が痛む。
これから一ヶ月も嘘をつき続けなくちゃならないなんて。
元々隠し事が上手い方じゃないし、憂鬱でしかない。
そっと後ろを振り返ると、一ノ瀬くんは森姉妹に例のごとくまとわりつかれ、鬱陶しそうにしていた。
そんな彼に、高橋くんが笑っている。
きっと一ノ瀬くんも、高橋くんに隠し事をするのはつらいよね。
大変なのは私だけじゃない。
いきなり同級生と生活しなくちゃいけなくなったのは、一ノ瀬くんも同じ。
私には事情があるけれど、一ノ瀬くんにしてみれば迷惑でしかないんだよね。
せめて、約束はちゃんと守ろう。
私にできることはそれくらいだ。
この罪悪感に負けて、小鳥たちに話してしまわないよう気をつけなくちゃ。
でも……私に隠し通せるかなあ。
決意したそばから不安になり、そんな情けない自分に今日何度目かのため息をついた。


