期待するように小鳥に聞かれ、顔が引きつる。
大丈夫ではないけど、一緒に住むことになったと話したら、小鳥はどんな顔をするかな。
「あ。そういえば電車が同じって言ってたっけ? うん? それはチャラ王子の方だっけ?」
「もう、ミーナ! 高橋くんはチャラくないってば!」
「そうだった。ごめんごめん。それより、さっきアズにゃん、一ノ瀬の手つかんでたよ」
「……え? 手?」
あ、そうか。
男嫌いな私が、いきなり一ノ瀬くんの手を取って走り出したから、ふたりはびっくりしたんだ。
考えてみたら、同年代の男の子の手を握ったのははじめてかもしれない。
夢中だったとはいえ、確かによくつかめたなあ、私。
「さっそくリハビリ成果が出てるんじゃない?」
「リハビリって、まだ同居は始まってないし」
「ふふ。上手くいくといいね」


