うんざりした調子の一ノ瀬くんに、首を傾げる。
森姉妹に冷たいのはポーズじゃなくて、心から嫌だと思ってるってこと?
「あのさ、森さんたちと付き合ってるとかじゃないの?」
「はあ? ありえない」
きっぱり言う一ノ瀬くんは、嘘をついているようには見えない。
そうか、ありえないのか。
「じゃあ、ただのお友だち?」
「というか、中学が同じだっただけだ。それ以上でもそれ以下でもない」
妙に強調するように言われ、その迫力に圧され何度もうなずいた。
もしかしたら森姉妹のことで、何か苦労しているのかな。
「わかった。面倒なことになりそうだから、同居のことは秘密だ。どうせ一ヶ月くらいのことだし、隠し通すぞ」
「うん。その方がいいと思う」
「そっちも誰にも言うなよ」
「……やっぱり、小鳥たちにも秘密にしなきゃダメ? あのふたりは信頼できるし、話しておこうかと思ったんだけど」


