すぐにうなずいてくれると思ったのに、なぜか小鳥は「うーん」と悩むように小首をかしげた。


「え……もしかして小鳥、私とじゃ満足できない……?」

「アズにゃん。その言い方は誤解をまねくんじゃない?」

「ふふ。ううん、そうじゃなくて。梓、せっかく可愛いいのにこのままじゃもったいないなって思って」


ちょっと聞いた? 聞きました?

見た目だけじゃなく性格までこんなに可愛い子、他にいる?


「ありがとう~! 私を可愛いなんて言ってくれるのは、この世で小鳥だけだよ……!」

「いやいや、アズにゃん。私もたまに言うじゃん。アズにゃんは男子に冷たくしなければ、顔は可愛いんだからモテるのにって」

「小鳥だけだよ……!」

「ちょ、いい加減小鳥以外の存在も認識してくれませんかね??」


私とミーナのやりとりにくすくす笑う小鳥に比べれば、私の可愛さなんて蟻んこみたいなものだ。