君の笑顔は、俺が絶対守るから。


みんなから充分離れたところで、ドキドキとうるさい胸を押さえ立ち止まる。

はあ、危機一髪だった。


「おい。いきなり何なんだ」

「あっ! ご、ごめん!」


掴んでいた一ノ瀬くんの手を慌てて離す。

一ノ瀬くんは相変わらず不機嫌そうな顔で私を睨んだ。


「で?」

「えーと。今日から、お世話になります?」

「……それだけ? わざわざあいつらから離れる必要あった?」

「そ、それなんだけど。同居のこと……みんなには秘密にしておいた方がいいよね?」


一ノ瀬くんはいぶかしげに眉を寄せる。


「何で?」

「何でって。一ノ瀬くん、嫌じゃないかなって。私と一緒に生活してるって知られて、からかわれたり、騒がれたり」


私たち、あまり仲良くはないし。

むしろそりが悪いというか、一ノ瀬くんに好かれていないだろうという自覚もある。