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午後イチの授業は移動教室だったので、昼休みが終わる前に小鳥とミーナと教室を出た。
生徒の行き交いが激しい廊下を歩いていると、前方から一ノ瀬くんと高橋くんが連れ立ってこちらに向かってくるのが見えてドキリとする。
一ノ瀬くんのすぐ後ろには、例のごとく森姉妹も貼りつくようにして歩いていた。
どうしよう。
声をかけるべきだろうか。
でも小鳥たちの前で「今日からよろしく」って言うのはまずいだろうし、森姉妹の前ならなおさらまずい気がする。
迷っていると、一ノ瀬くんと目が合った。
そして彼の口が「あ」という形を作った瞬間、私の身体は自分でも驚くほど俊敏に動いていた。
「さく……」
「わーっ! 一ノ瀬くん! ちょっとこっちに!」
その場にいた全員が唖然とする中、強引に一ノ瀬くんの手を引いて廊下の端まで走った。
午後イチの授業は移動教室だったので、昼休みが終わる前に小鳥とミーナと教室を出た。
生徒の行き交いが激しい廊下を歩いていると、前方から一ノ瀬くんと高橋くんが連れ立ってこちらに向かってくるのが見えてドキリとする。
一ノ瀬くんのすぐ後ろには、例のごとく森姉妹も貼りつくようにして歩いていた。
どうしよう。
声をかけるべきだろうか。
でも小鳥たちの前で「今日からよろしく」って言うのはまずいだろうし、森姉妹の前ならなおさらまずい気がする。
迷っていると、一ノ瀬くんと目が合った。
そして彼の口が「あ」という形を作った瞬間、私の身体は自分でも驚くほど俊敏に動いていた。
「さく……」
「わーっ! 一ノ瀬くん! ちょっとこっちに!」
その場にいた全員が唖然とする中、強引に一ノ瀬くんの手を引いて廊下の端まで走った。


