ふたりの安心した笑顔に、ちょっと心が痛む。
一緒に住むことを秘密にすることになったとしても、ふたりにだけは話したいって、一ノ瀬くんにお願いしてみようか。
一ノ瀬くんが許してくれるかはわからないけど。
「ふたりとも、心配してくれてほんとありがとう。私、一ヶ月がんばってみる!」
「おー! いいぞアズにゃん。その意気だ!」
「困ったことがあったらいつでも言ってね」
優しい友人たちに、折れかけていた心を支えてもらった気分だ。
とにかく何事も挑戦あるのみ、だよね。
もしかしたら思っているよりずっと、一ノ瀬くんと上手くやっていけるかもしれないし。
いままで一度も見たことのない、一ノ瀬くんの笑顔だって見れちゃうかもしれない。
いつも私には皮肉気な笑い方しか見せないから、彼の心からの笑顔なんて想像もつかないけれど。


