ミーナはそう言ってあきれるけれど、小鳥は優しすぎて男子にしつこくされても断れないから、私が守ってあげないと。

いままでだってそう。

小鳥のことを、私は小さい時から守ってきた。

それこそ幼稚園の頃からだから、ナイト歴にもかなり年季が入っている。

小鳥に気があっていじめてくる幼稚園のガキ大将からも、小学校の帰りに待ち伏せして小鳥を狙っていた変質者からも、女癖が悪いと評判だった中学の先輩男子からも、とにかく小鳥にむらがるありとあらゆる男から、私は大切な幼なじみを守ってきたのだ。


女子にしては背が高くて運動神経も良かった私は、それが自分の役目だとずーっと信じて生きてきた。

がさつで無神経で乱暴な、男というケダモノどもに、小鳥を傷つけさせてなるもんか。


「アズにゃんの男嫌いにも困ったもんだねぇ。そんなんじゃ彼氏もできないじゃん」

「彼氏ぃ? そんなものいらないよ! 男なんかいなくても、充っっっ分楽しいし! ね、小鳥?」