リビングで温かいお茶を飲んだあと、一ノ瀬くんもぐったりした様子でそう呟いた。
明日は警察に出向いて今日のことを話さなくちゃいけない。
きっと疲れるだろうから、休めるうちに休んでおかないと。
「そうだね。少しでも寝ようか」
「お前の部屋はあれだから、今日は春陽の部屋使えよ。その方がいいだろ」
「うん。ありがとう」
あの部屋が使える状態だったとしても、今日はさすがにあそこで寝れる気がしなかった。
ふたりで二階に向かい、ドアの前でお互い見つめ合う。
「……大丈夫か?」
「何が?」
「いや。何でもない」
「そっか。おやすみなさい、一ノ瀬くん」
「ああ。おやすみ」
ふたり同時にドアを開け、同時に中に入った。
ドアの閉まるタイミングも同じだったと思う。


