一ノ瀬くんの看病のおかげか、次の日にはすっかり熱も下がり、全快できた。


「あんま心配かけんなよ」


ほっとしたような顔で彼に言われ、なぜか頬が熱くなり、また熱が出たんじゃないかと心配されてしまった。

確かに私、何か別の病気がまだあるのかもしれない。


最近コントロールの難しい胸を押さえ、そんなことを思った。