君の笑顔は、俺が絶対守るから。


高橋くんは何も悪くない。

他の人が誰も気づかない中、いや、もしかしたら気づいていても見て見ぬふりをしていた中、高橋くんだけが助けてくれた。


高橋真純くんはあの時から、私と私の大事な小鳥の恩人になった。

男なんてみんなどうしようもない、と思っているのは変わらないけれど、彼だけは例外なのだ。


「あ、そっか! 私、高橋くんならゆるす!」

「ゆるすって、何を?」

「小鳥の彼氏候補! 他の男子はダメだけど、高橋くんなら安心して小鳥を任せられるもん」


高橋くんは絶対に小鳥を傷つけたりしないだろう。

彼は他のケダモノみたいな男子とはちがう。

ちゃんと理性があって、弱いものを餌食にしようとはしない人だ。


そう思って言ったんだけど、なぜか小鳥とミーナは顔を見合わせ苦笑する。


「なーんでそこで、小鳥の彼氏候補って話になっちゃうかなぁ」