「想ってないですよ!ただ血の繋がったお兄ちゃんってだけです」
そこは全力で否定させてもらう。
だってお兄ちゃんの彼女と間違われて普通に引いてた。顔のパーツは似てるし、耳の形なんてまったく同じだし。
きっとお兄ちゃんも同じことを言うと思う。
「それなら、俺はいつか朔也を越えなきゃだな」
「越える、ですか?」
「うん。だって朔也から雛子ちゃん貰おうとしてるもん」
「え、ええっ……!?」
思わず声が大きくなった。
顔が熱い。心臓が速い。
日比谷さんの顔が見れない。
「とりあえず連絡先から教えて。次は俺のバイクの後ろに乗ってどこか遊びにいこうよ」
そう言って、日比谷さんがスマホを出した。



