「嘘だよ、むしろ逆、君で嬉しい」
「なっ…」
 私はその一言に問答無用で顔を赤くし、ふいっとあさってを向いた。


「きれいだね、夕焼け」
「はい。……真っ赤」
 小さな公園のベンチに、2人で腰掛けている私達。
「あ、君の髪飾り、夕焼け色」
「……確かに、そうでしたね」
 そう言って私は髪飾りに触れる。