それぞれの道を歩いている私たちが幸せになれる道を、互いに選ぼう。


精いっぱい悩んで笑って、後悔のない選択を選ぼう。



……大人はさ、間違えたってある程度は誤魔化して正当化できてしまうじゃない。

でも、私たちは違うんだよ。


誤魔化す方法を知らないときもあるんだよ。


間違えることもいっぱいあるんだよ。


感情のままに行動して、実際に火傷してから学ぶこともたくさんあるんだよ。


そうやって、大人になっていくんだよ。



「明日はお互いに、マサトのために頑張ろう!」



トオルくんが、後方から思いきりそう叫んでいた。


強く誓った決意を胸に、私は水たまりを蹴り上げて、ショーが開催される城前に急ぐ。