「天音さんに危害を加えたら、許さないからな」 これ以上は相手にするのも馬鹿らしいと思い、俺は早足にその場を立ち去った。 ジリジリと肌を焼くような蒸し暑い日差しが、苛立ちを増長させる。 クラスのテントに戻ると、天音さんと仲の良い小羊が「あれ、ノゾミちゃんは?」っと尋ねてきた。 「いや、俺は会ってないよ」 そう答えると、小羊は血相を変える。 「ノゾミちゃんを探して! 他クラスの女子生徒に、”青龍院くんが呼んでる”って言われて連れ出されてから、ここに戻って来てないの!」