高校2年生になった当時の私は、何事もなく平穏な日々を送っていた。
複数人で固まっているグループに所属し、恋の話や流行りものの話に花を咲かせる、それなりに楽しい毎日。
でも、教室で過ごしている時に、いつも心がモヤモヤすることがあった。
それは、西園 歌恋というクラスメイトの存在。
ひとりで机に突っ伏して時間を過ごしている彼女のことが、クラス替えした当初から気にはなっていた。
彼女のことが気になると口にすれば、周りのクラスメイトは、口々にこう言う。
『あいつと関わらない方がいい』
『城之内に目をつけられたら終わりだ』
『ノゾミが西園さんと友だちになるんだったら、私たちはノゾミと関係を絶つからね』
というのも実は、カレンは同じクラスメイトの城之内という男子に”いじめ”られていたのだ。
城之内の両親は地元では有名な政治家で、この辺りの大人で頭が上がらないものはいない。
もちろん、学校全体が彼がやる事なすことに目を瞑っている状態だった。
「おい、西園〜。今日もブス面下げてよく学校来れるよなぁ? マジ害悪なんだけど』
殺虫剤を撒かれたり、髪を引っ張られたり、机を蹴られたり。
そんな光景を目にすれば、誰もがこう思うだろう。
”自分はああなりたくない”、と。
けれど、そう思ってしまっている自分に、私は違和感を感じていた。
城之内に痛めつけられて教室の片隅で泣いている壊れかけの彼女を……
どんなに蔑まれてもいいから、助けたいと思い始めていた。
複数人で固まっているグループに所属し、恋の話や流行りものの話に花を咲かせる、それなりに楽しい毎日。
でも、教室で過ごしている時に、いつも心がモヤモヤすることがあった。
それは、西園 歌恋というクラスメイトの存在。
ひとりで机に突っ伏して時間を過ごしている彼女のことが、クラス替えした当初から気にはなっていた。
彼女のことが気になると口にすれば、周りのクラスメイトは、口々にこう言う。
『あいつと関わらない方がいい』
『城之内に目をつけられたら終わりだ』
『ノゾミが西園さんと友だちになるんだったら、私たちはノゾミと関係を絶つからね』
というのも実は、カレンは同じクラスメイトの城之内という男子に”いじめ”られていたのだ。
城之内の両親は地元では有名な政治家で、この辺りの大人で頭が上がらないものはいない。
もちろん、学校全体が彼がやる事なすことに目を瞑っている状態だった。
「おい、西園〜。今日もブス面下げてよく学校来れるよなぁ? マジ害悪なんだけど』
殺虫剤を撒かれたり、髪を引っ張られたり、机を蹴られたり。
そんな光景を目にすれば、誰もがこう思うだろう。
”自分はああなりたくない”、と。
けれど、そう思ってしまっている自分に、私は違和感を感じていた。
城之内に痛めつけられて教室の片隅で泣いている壊れかけの彼女を……
どんなに蔑まれてもいいから、助けたいと思い始めていた。



