「Hello, everyone! ご機嫌いかがしら〜? はい、じゃぁみんなに今から、この間あった期末テストの結果を配りまーす! 浅田から順に取りに来てね〜」


白い紙の束が、先生の手の中でゆらゆらと揺れている。



「「「いらねー」」」


暑さにへばりながら野郎どもが机に突っ伏していると、宇佐美先生は満面の笑みで「屋上からばら撒くわよ? いいのかしら? 特進クラスの可愛い女の子たちに貴方たちの頭脳をお披露目しゃって?」っと一言付け加える。


すると狼に追われる羊のごとく一斉に席から立ち上がり、宇佐美先生の前に綺麗に並び始めた。


そんな教え子たちを呆れた目をして見つめる、宇佐美先生。



「最初っから素直に取りに来なさい。はい、浅田〜、次、天音さん〜」