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「青龍院くんって、豪邸に住んでるんだね……」


4人掛けのクリーム色したソファに腰掛けながら、ガラスのテーブルに教科書と中間テストの問題用紙を広げる。


生地と光沢からして、中々に高そうなソファである。


(ソファに座って勉強会なんて、初めてで逆に緊張する)


「おい、トオル。なんでポチがここに居るんだよ」

どうやら先に勉強会に予約していたマサトが頬杖をついて、ジト目でこちらを睨んできている。


リビングには他に、白虎町くんがいた。


今日は玄武くんは部活に参加しており、こちらには不参加のようだ。