「だって、お母さんも参加したじゃない。
それに月ノ宮一族は、妖怪の陰陽師で
司達も知っているでしょ!?」

私は、慌てて司達にも訴えた。

しかし司も涼お兄ちゃんも
首を横に振るう。

「お前……夢と現実をごっちゃにしていないか?
それに月ノ宮家は、確かに神社だが
妖怪専門の陰陽師じゃない。普通の神社だ!」

「えっ……だって!?」

あれ?
記憶が曖昧になってくる。

あれは……夢だったの?

私が妖怪がたくさん働いている
九門寺カンパニーに就職して

それから社長が妖怪だと知ってしまい
俺の女扱いされて……。

それから……。

えっと……。頭の中が霧にかかっている。
あれは、全部夢?

私……ずっと夢を見ていたの!?