あれ?私……確か闇野さんに捕まって
それから……。
あ、社長は!?
猛毒のナイフで刺されて、ふらふらに
なっているはずだわ。
「お母さん。社長は!?
私を庇って……猛毒のナイフで刺されたの」
私は、必死に聞いた。
しかし答えは……。
「響……何のこと?」
えっ……?
「何って……お母さんも見たでしょう?」
何を言っているの。お母さん……?
するとお母さんは、チラッと
お父さん達を見る。
お父さん達は、小さく頷いた。
「あなた……寝ぼけているのではないの?
いくら就活が忙しくて疲労で倒れたからって
夢でも見たの?」
そ、そんな……!?



