「大丈夫か?2人共……」
会長が心配そうに言ってくれた。
あぁ、でも良かった……。
これで社長が助かるわ。
ホッとする。
だが何だか意識が遠退いていく。
あれ……?
そのまま私まで倒れてしまった。
その間。暗闇の中で夢を見た。
社長が、こちらを見て微笑んでくれる夢を……。
優しい社長の笑顔だった。
そして目を覚ますと
両親と司達が心配そうに私を見ていた。
「良かった……目が覚めたのね!?
響……3日も眠り続けていたのよ。
お医者様の話だと疲労と寝不足で
倒れたらしいわよ」
「えっ……?」
母の言葉に驚いて
私は、慌てて起き上がった。
周りを見てみると病室だった。



