もののけ会社と甘いキス。


「くっ……かかって来い」

一瞬顔を歪ませた社長。

やっぱりまだ……猛毒が!?

「ダメ……これ以上やったら
絶対にダメ‼️」

やめて……社長を死なせたくないの‼️

私は、無我夢中で泣き叫んだ。
すると、その時だった。

パアアッと私の身体が光りだし
円みたいな光りが一瞬にして大きく広がった。

巨大になった光りの円は、
妖怪や匠達を囲むと動きを止めた。

「な、何だこれは!?」

「これは、大魔結界!?まさか響が?」

母もその力に驚いていた。

「しかし、こんな巨大な大魔結界を
1人……しかも一瞬で作れるなんて!!」

涼お兄ちゃんも不思議がっていたが
私自身も驚いた。